愛知県岩倉市の岩倉団地水源(地下水100%)では、令和2年度から給水栓水でPFOS+PFOA合算値が基準値近くで推移していましたが、令和8年(2026年)4月に取水が中止されました。岩倉市が公表している検査結果を、当サイト「全国水質カルテ」が独自の判定を加えずそのままファクトとしてまとめました(更新年月: 2026年9月)。
- 情報源: 岩倉市「岩倉市水道事業におけるPFASへの対応状況等について」、環境省・国土交通省「水道におけるPFOS及びPFOAに関する調査の結果について」
- 対象期間: 令和2年度(2020年度)〜令和8年度(2026年度)
- 記事の最終更新: 2026年9月
岩倉市の水道水にPFAS(PFOS・PFOA)は含まれている?
岩倉団地水源(岩倉団地21棟、給水栓水)では、令和2〜6年度にかけて年度最大値が17〜49ng/Lで推移し、目標値(暫定、50ng/L)には達しないものの近い値が続いていました。令和7年(2025年)3月からは県営水道水とのブレンド給水を開始し、令和7年度は5月13日の42ng/Lから翌年3月10日の7ng/Lまで値が低下しています。
(出典: 環境省・国土交通省の全国調査(R2〜R6年度、年度別最大値)、岩倉市公表資料(R7年度、月次))
全国の主要都市のPFAS(PFOS・PFOA)実測値は、全国PFASマップで一覧・比較できます。
令和8年(2026年)4月より岩倉団地水源からの取水は中止され、この地域は岩倉市配水場系統(県営水道+第2水源)からの受水に切り替わりました。取水中止後は、この地点での給水栓検査自体が行われていません。
取水前の原水は今も高いのか?
岩倉団地水源には第1水源・第2水源の2本の井戸があります。取水前の原水(井戸から汲み上げた直後の水)は、給水栓水より高い値が続いています。
| 採水日 | 第1水源(原水) | 第2水源(原水) |
|---|---|---|
| 令和7年6月30日 | 66 ng/L | 57 ng/L |
| 令和7年12月2日 | 77 ng/L | 78 ng/L |
| 令和8年6月1日 | 73 ng/L | 69 ng/L |
(出典: 岩倉市「岩倉市水道事業におけるPFASへの対応状況等について」(原水の値))
原水は57〜78ng/Lの範囲で推移しており、基準値(50ng/L)を上回る状態が続いています。取水を中止した令和8年6月の検査でも69〜73ng/Lと、地下水そのものの濃度は下がっていません。
他の水源はどうなっている?
令和8年5月7日の検査では、岩倉団地水源以外の給水栓水(第1水源・第2水源・第3水源・野寄町水源・東町水源・八剱町水源・曽野町東水源)はいずれも目標値(50ng/L)以下で、最高値は東町水源の24ng/Lでした(続く8月4日の検査でも東町水源25ng/Lが最高値で、目標値以下の状態が続いています)。
(出典: 岩倉市「岩倉市水道事業におけるPFASへの対応状況等について」(令和8年5月7日・8月4日採水))
汚染源は特定されている?
岩倉市の公表資料には、汚染源(工場・土地利用等)についての具体的な特定は記載されていません。近隣の北名古屋水道企業団でも別途PFOS・PFOAの暫定目標値超過が判明していますが、両者の水系が直接関連しているかどうかも岩倉市の公表資料からは確認できません。
このページのデータの読み方と出典
本ページの数値の見方と、参照した情報源をまとめます。



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