愛知県北名古屋市・豊山町に水道水を供給する北名古屋水道企業団では、令和3年3月に豊山配水場の井戸原水からPFOS+PFOA合算値175ng/Lが検出されました。ただしこれは浄水処理前の原水(地下水)の値で、現在の給水栓水(蛇口水)は非検出です。北名古屋水道企業団が公表している一次データを、当サイト「全国水質カルテ」が独自の判定を加えずそのままファクトとしてまとめました(更新年月: 2026年9月)。
- 情報源: 北名古屋水道企業団「水道水における有機フッ素化合物について」、「PFOS・PFOAの試験結果」、令和8年度水質検査結果
- 対象期間: 令和3年度(2021年度)〜令和8年度(2026年度)
- 記事の最終更新: 2026年9月
北名古屋市の水道水にPFAS(PFOS・PFOA)は含まれている?
北名古屋水道企業団が令和8年4月〜7月に給水栓4地点(北名古屋市中之郷・高田寺・熊之庄、豊山町豊場)で実施した検査では、PFOS・PFOA合計はいずれも非検出(定量下限値未満)でした。PFAS(PFOS及びPFOA)は令和8年4月1日付で水質基準項目に格上げされ、これに伴い給水栓での定期検査(3か月に1回)が始まっています。
(出典: 北名古屋水道企業団「令和8年度水質検査結果」(基準値0.00005mg/L=50ng/L))
全国の水道水PFASマップでは、他地域の実測値を都道府県ごとに比較できます。
175ng/Lはどこで検出された値?
175ng/Lは、豊山配水場が汲み上げていた井戸の原水(地下水をくみ上げた状態のもの、浄水処理前)の値です。この検査(令和3年3月17日)を最後に、豊山配水場の井戸からの取水は停止されました。給水栓水や浄水(処理後の水)の値ではありません。
(出典: 北名古屋水道企業団「PFOS・PFOAの試験結果」(単位:ng/L、豊山配水場は令和3年3月をもって配水停止中))
取水を停止した豊山配水場の井戸そのものは、その後も定期的に水質検査が行われており、令和8年2月時点でも26ng/Lと、暫定目標値(50ng/L)を下回る範囲で推移しています。ただしこの井戸からは取水していないため、実際に給水される水には反映されていません。
もう一つの配水場(師勝配水場)の状況は?
北名古屋水道企業団のもう一つの主要施設である師勝配水場では、井戸原水がおおむね69〜150ng/Lの範囲で変動を続けている一方、浄水処理後の水(浄水場出口水)は、令和3年4月の検査(原水76ng/Lに対し浄水6ng/L)をはじめ、継続的に定量下限値(5ng/L)未満の非検出で推移しています。なお令和7年8月は井戸の取水ポンプ故障により検査が行われていません。
(出典: 北名古屋水道企業団「PFOS・PFOAの試験結果」)
もう一つの水源である中央配水場(1〜4号井)は、原水・浄水とも全期間を通じて定量下限値(5ng/L)未満の非検出が続いています。
給水区域と対応の経緯
北名古屋水道企業団は、北名古屋市(一部地域を除く)と豊山町に水道水を供給する一部事務組合です。暫定目標値超過が確認された豊山配水場・師勝配水場のうち、豊山配水場は令和3年3月に取水を停止し、以降は北名古屋市中之郷・高田寺・熊之庄、豊山町豊場の給水栓での定期検査体制に移行しています。
(出典: 北名古屋水道企業団「水道水における有機フッ素化合物について」(令和8年4月1日付))
このページのデータの読み方と出典
本ページの数値の見方と、参照した情報源をまとめます。「原水」は井戸から汲み上げた未処理の地下水、「浄水」は浄水処理後の水(給水直前)、「給水栓水」は実際に蛇口から出る水を指します。当サイトはこの3つを混同せず、それぞれ区別して掲載しています。
出典一覧
- 北名古屋水道企業団「水質検査」
- 北名古屋水道企業団「水道水における有機フッ素化合物について」(令和8年4月1日付)
- 北名古屋水道企業団「PFOS・PFOAの試験結果」
- 北名古屋水道企業団「令和8年度水質検査結果」
- 北名古屋市「有機フッ素化合物(PFAS)」



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