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四條畷市の水道水カルテ|PFAS73ng/L検出と現在の水質まとめ

四條畷市

大阪府四條畷市では、令和2年10月に旧・田原浄水場系統の給水栓水からPFOS+PFOA合算値73ng/Lが検出され、直ちに村野浄水場系統への切替が行われました。田原浄水場は令和5年3月末に正式廃止され、現在の四條畷市の水道水は全量、村野浄水場(枚方市)から供給されています。大阪広域水道企業団が公表している一次データを、当サイト「全国水質カルテ」が独自の判定を加えずそのままファクトとしてまとめました(更新年月: 2026年9月)。

このページのデータについて
  • 情報源: 大阪広域水道企業団「四條畷市内の水道水における有機フッ素化合物について」、「田原浄水場の廃止について」、浄水場出口検査結果PDF
  • 対象期間: 令和2年度(2020年度)〜令和8年度(2026年度)
  • 記事の最終更新: 2026年9月

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四條畷市の水道水にPFAS(PFOS・PFOA)は含まれている?

四條畷市の水道水は現在、全量が村野浄水場(枚方市)からの供給です。大阪広域水道企業団によれば、村野浄水場出口のPFOS+PFOA合算値は10ng/L前後で推移しており、暫定目標値(50ng/L)を十分に下回っています。企業団は「PFOS及びPFOAは浄水場から給水栓までの送配水過程で濃度が変化する物質ではないため、四條畷市内の水道水と村野浄水場出口は同程度の濃度と考えられる」としています(浄水場出口の値であり、市内の給水栓そのものを実測した値ではない点に注意)。

(出典: 大阪広域水道企業団「四條畷市内の水道水における有機フッ素化合物について」(更新日: 2026年7月10日))

村野浄水場出口 PFOS+PFOA合算値の推移(第1送水ポンプ所)
村野浄水場出口 PFOS+PFOA合算値の推移(第1送水ポンプ所)目標値(暫定) 50ng/L11R2 5月15R2 8月11R2 11月10R2 2月7R7 8月12R8 5月単位: ng/L(値、安全/危険の判定ではありません)
出典: 大阪広域水道企業団「水道用水供給事業 浄水場における検査結果」

(出典: 大阪広域水道企業団「水道用水供給事業 浄水場における検査結果」(令和2年度・令和7〜8年度、単位:ng/L))

他の地域のPFAS実測値と比較したい方へ

全国の主要都市・地域のPFAS(PFOS・PFOA)実測値を升目(グリッド)形式でまとめています。PFASマップで全国データと比較してみましょう。

73ng/Lはどこで検出された値?

73ng/Lは、四條畷市内の一部地域(上田原地区・下田原地区の一部)に給水していた旧・田原浄水場系統の給水栓水の値です。企業団の公表資料の脚注に「令和2年10月の検査で暫定目標値(50ng/L)を超過していることが判明したため(給水栓:73ng/L)、直ちに浄水場を休止し、令和4年度末に廃止した」と明記されています。同じ令和2年10月の検査では、浄水場出口の値として10月6日79ng/L・10月30日66ng/Lも記録されており、いずれも暫定目標値を超えていました。

(出典: 大阪広域水道企業団「水道事業 浄水場出口における検査結果」PDF(補足2))

田原浄水場は令和5年3月末に廃止

田原浄水場は地下水(井戸水)を水源とする小規模浄水場で、令和2年11月に配水を停止し、令和4年度末(令和5年3月末)に正式廃止されました。以降、四條畷市内は全域が村野浄水場系統からの給水に切り替わっています。

田原浄水場の井戸(地下水)ではその後どう推移していた?

廃止までの間、田原浄水場内外の井戸(地下水、給水栓水とは別の測定系列)では、令和2年10月〜令和5年2月にかけて、浄水場内の井戸で53〜81ng/L、浄水場外の井戸で43〜56ng/Lの範囲で推移していたことが、企業団の廃止公表資料のグラフから確認できます。

(出典: 大阪広域水道企業団「田原浄水場の廃止について」PDF内グラフ(地下水、単位:ng/L))

給水区域と対応の経緯

  • 2020年10月田原浄水場系統の給水栓水で暫定目標値超過(73ng/L)を検出。
  • 2020年11月村野浄水場系統への切替を実施、田原浄水場は配水停止。
  • 2023年3月末田原浄水場を正式廃止。

(出典: 大阪広域水道企業団「田原浄水場の廃止について」)

四條畷市の水道水にカビ臭の原因物質は含まれている?

「水道水がカビ臭い」と感じる主な原因物質は、ジェオスミンと2-メチルイソボルネオール(2-MIB)です(国の基準値はいずれも 1 L当たり 10 ng以下)。四條畷市の水道水は全量が村野浄水場からの供給であり、この原水も琵琶湖・淀川水系です。

かつては基準値を超えることもあったが、高度浄水処理導入後は基準値以下を維持

大阪広域水道企業団の公表資料によると、平成10年(1998年)7月22日に村野・庭種・三島の全浄水場で高度浄水処理(オゾン処理+粒状活性炭処理)が稼働する以前は、淀川原水のカビ臭が浄水でも十分に除去できず、基準値(当時: 10 ng/L以下)を超えることがありました(H9年度平均で2-MIB=42 ng/L)。以降は高度浄水処理により、平成17年(2005年)8月に原水でジェオスミンが120 ng/Lまで急上昇した際も、村野浄水場を含む全浄水場の浄水でジェオスミンは全く検出されませんでした。

(出典: 大阪広域水道企業団「水道・水質ミニ事典」)

気候変動との関連

琵琶湖の水温上昇や植物プランクトンの増殖は年によって変動があり、同じ琵琶湖・淀川水系を水源とする京都市(2024年8月)・大津市(2026年8月、現在進行中)では実際に浄水の基準値超過が発生しています。滋賀県・東北大学・(一財)日本気象協会による気候変動影響調査では、気温上昇の大きいRCP8.5シナリオにおいてアオコ形成種およびカビ臭原因種の植物プランクトンが年間を通じて増加すると予測されており、大量発生が起こる確率とその月数もともに増加傾向を示しています(出典: 滋賀県・東北大学・日本気象協会「気候変動による琵琶湖の水環境への影響調査」環境省地域適応コンソーシアム事業、近畿地域)。また琵琶湖表層の水温は過去約40年で約1℃上昇しており、北湖では2019年・2020年に観測割上初めて冬季の全層循環が2年連続未完了となるなど、気候変動の影響とみられる変化もすでに確認されています(出典: 滋賀県気候変動適応センター「滋賀県の気候変動影響等とりまとめ」令和3年3月)。四條畷市の水源である村野の高度浄水処理はこれまでのところ安定して機能していますが、原水側のリスク自体は今後も継続するため、引き続き監視が行われています。

このページのデータの読み方と出典

本ページの数値の見方と、参照した情報源をまとめます。「浄水場出口」は浄水処理後・配水直前の水、「給水栓水」は実際に蛇口から出る水、「地下水(井戸)」は浄水処理前の原水に近いデータを指します。当サイトはこれらを混同せず、それぞれ区別して掲載しています。

出典一覧

本ページは当サイト「全国水質カルテ」が独自に「安全」「危険」を判定するものではありません。行政・水道事業者が公表した数値と、公的な基準値をそのまま並べて掲載しています。

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