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渋川市の水道水カルテ|PFAS64ng/L検出(原水)と取水停止までの経緯

渋川市

群馬県渋川市の有馬配水池給水区域では、水源井戸である渋川9号井の原水からPFOS+PFOA合算値が繰り返し暫定目標値(50ng/L)を超過し、令和5年2月には64ng/Lを記録しました。市は「給水栓での水道水中の値が目標値を超過したことはない」としており、令和7年11月には同井戸の取水を停止しています。渋川市が公表している一次データを、当サイト「全国水質カルテ」が独自の判定を加えずそのままファクトとしてまとめました(更新年月: 2026年9月)。

このページのデータについて
  • 情報源: 渋川市「市のPFAS対応策について」「市内の全水源での検査結果」「有馬配水池給水区域の検査結果」
  • 対象期間: 令和2年度(2020年度)〜令和8年度(2026年度)
  • 記事の最終更新: 2026年9月

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渋川市の水道水にPFAS(PFOS・PFOA)は含まれている?

渋川市によれば、給水栓(実際に給水される水道水)での検査値が国の水質基準値を超過したことはありません。令和8年5〜7月の有馬配水池給水区域の給水栓(学校・公園・自治会施設等)は、いずれも28〜34ng/L前後で、暫定目標値(50ng/L)を下回っています。

(出典: 渋川市「有馬配水池給水区域の検査結果(PFAS)」(掲載日:令和8年8月24日))

他の地域のPFAS実測値と比較したい方へ

全国の水道水PFASマップでは、他地域の実測値を都道府県ごとに比較できます。

64ng/Lはどこで検出された値?

64ng/Lは、有馬配水池給水区域の水源井戸の一つである渋川9号井の原水(浄水処理前、地下水)の値です(令和5年2月採水)。渋川9号井の原水は令和2年度以降、複数回にわたり暫定目標値を超過しています。

渋川9号井・原水のPFOS+PFOA合算値の推移
渋川9号井・原水のPFOS+PFOA合算値の推移目標値(暫定) 50ng/L35R2.769R3.2116R3.789R4.250R4.764R5.2 (64)32R6.2単位: ng/L(値、安全/危険の判定ではありません)
出典: 渋川市「過去の有馬水源検査結果」PDF

(出典: 渋川市「過去の有馬水源検査結果」PDF(単位:ng/L、いずれも原水))

給水栓水は基準値を下回って推移

同じ有馬配水池給水区域の給水栓(第8分団など)は、令和3年3月37ng/L、令和3年9月50ng/L、令和5年10月23ng/L、令和6年5月16ng/Lと、原水よりも低い値で推移しています。

令和7年11月、渋川9号井の取水を停止

  • 令和7年2月PFAS検査地点を1か所から6か所に拡大。
  • 令和7年4月検査地点をさらに15か所(水道施設4・給水栓10)に拡大。
  • 令和7年5月9日半田地区の一部を隣接の渋川低区給水区域に切替。
  • 令和7年11月18日渋川大野配水池から有馬配水池へPFOS/PFOAを含まない水を送水する仮設送水管工事が完了、補水開始。
  • 令和7年11月19日検出値が高い渋川9号井の取水を停止。
  • 令和7年11月21日有馬・行幸田地区の一部も渋川低区給水区域に切替。

(出典: 渋川市「市のPFAS対応策について」)

抜本対策として新浄水場を計画中

渋川市は令和7年8月に水質改善の基本計画を策定し、代替水源による新浄水場「新行幸田浄水場」の建設を進めています。完成予定は令和13年度で、これによりPFAS検出井戸をすべて停止する計画です。

現在も原水側では基準値超過が続いている

渋川9号井は取水停止済みですが、同じ有馬配水池給水区域の水源である渋川12号井の原水は、令和8年5月70ng/L・6月52ng/L・7月59ng/Lと、直近でも暫定目標値を超えています。市は補水・希釈等の対応により、給水栓側では基準値以下に保たれているとしています。

(出典: 渋川市「有馬配水池給水区域の検査結果(PFAS)」)

このページのデータの読み方と出典

本ページの数値の見方と、参照した情報源をまとめます。「原水」は井戸から汲み上げた未処理の地下水、「給水栓水」は実際に蛇口から出る水を指します。当サイトはこの2つを混同せず、それぞれ区別して掲載しています。

出典一覧

本ページは当サイト「全国水質カルテ」が独自に「安全」「危険」を判定するものではありません。行政・水道事業者が公表した数値と、公的な基準値をそのまま並べて掲載しています。

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