大津市の水道水にPFAS(PFOS・PFOA)は含まれているのか、硬度・フッ素・トリハロメタンはどうなっているのか。大津市水道局「真野浄水場・栓水」が公表している最新の検査結果と出典を、当サイト「全国水質カルテ」が独自の判定を加えずそのまままとめました(更新年月: 2026年9月)。
- 情報源: 大津市水道局「真野浄水場・栓水」
- 対象期間: 2026.6.8
- 記事の最終更新: 2026年9月
大津市の水道水にPFAS(PFOS・PFOA)は含まれている?
大津市の水道水にPFAS:超過なし
PFOS+PFOA合算値の検査結果
滋賀県・大津市の公表データによると、PFOS+PFOA合算値は5ng/L未満、過去最大9ng/L(夏期)で、国の基準値(50 ng/L)との比較は以下の通りです。
PFOS+PFOA合算値の比較(グラフ)
(出典: 滋賀県・大津市水道事業者(PFAS検査結果))
近畿地方(2府4県)53市町村のPFAS(PFOS・PFOA)実測値を一覧で比較できます。近畿地方のPFAS比較ページを見る
他地域のPFAS(PFOS・PFOA)実測値が気になる方は、全国のPFAS実測値を比較できるマップもあわせてご覧ください。
大津市の水道水の硬度はどれくらい?
硬度は水の飲みやすさに関わる項目です。
硬度の実測値
大津市水道局「真野浄水場・栓水」によると、硬度(カルシウム・マグネシウム等)は38 mg/Lで、国の基準値(300 mg/L以下)を下回っています。
硬度の比較(グラフ)
(出典: 大津市水道局「真野浄水場・栓水」)
大津市の水道水にフッ素は含まれている?
フッ素は自然由来で水道水に含まれることがある項目です。国の基準値は0.8 mg/L以下です。
フッ素の実測値
大津市水道局「真野浄水場・栓水」によると、フッ素は0.10 mg/Lで、基準値を下回っています。
フッ素の比較(グラフ)
(出典: 大津市水道局「真野浄水場・栓水」)
大津市の水道水のトリハロメタン類の検査結果
トリハロメタン類は、消毒に使う塩素と水中の有機物が反応して生じる副生成物です。国の基準値(総トリハロメタン)は0.1 mg/L以下です。
総トリハロメタンの実測値
大津市水道局「真野浄水場・栓水」によると、総トリハロメタンは0.016 mg/Lで、基準値を下回っています。
総トリハロメタンの比較(グラフ)
(出典: 大津市水道局「真野浄水場・栓水」)
大津市の水道水にカビ臭の原因物質は含まれている?
「水道水がカビ臭い」と感じる主な原因物質は、ジェオスミンと2-メチルイソボルネオールです(国の基準値はいずれも 1 L当たり 10 ng以下)。大津市の水道水は琵琶湖を水源としており、2026年8月23日、臓所浄水場の給水栓でジェオスミン濃度が基準値を大幅に上回る事態が発生しました(本ページ更新時点で進行中)。
臓所浄水場のジェオスミン濃度の推移(浄水、日別簡易検査値)
2026年8月22日の原水ジェオスミン濃度は4,500 ng/Lと非常に高い水準でしたが、浄水処理後の浄水でで33 ng/Lに抱えられていました。翻敥8/23には浄水が240 ng/Lまで急上昇し(基準値の24倍)、同日の給水栓では最大100 ng/L(晴嫁一丁目)が検出されて基準値超過が公式発表されました。8/24に130 ng/Lとなお高い水準が続きましたが。8/25以降は急速に低下し。8/26以降は1、3 ng/L程度で推移し、。9月2日時点では1 ng/L未満まで低下しています。
2026年8月23日(日)午前に臓所浄水場の給水栓(大平一丁目・晴嫁一丁目)で採水した水道水の検査で、ジェオスミン濃度が大平一丁目で63 ng/L、晴嫁一丁目で100 ng/Lと、水道法で定められた水質基準値(10 ng/L以下)を大幅に上回ることが確認されました。原因は、水源である琵琶湖でジェオスミンを産生する植物プランクトンが大量に増加したことと考えられています。臓所浄水場以外の4浄水場(大津市内)では基準値超過は確認されていません。
大津市企業局は当該浄水場で活性炭の注入量を増やすなどの対応を強化しており、ジェオスミン自体に毒性はなく健康への影響はないとしています。
(出典: 大津市企業局「水道水の異臭対応について」(更新日: 2026年9月3日))
琵琶湖の水温上昇や植物プランクトンの増殖は年によって変動があり、京都市(2024年8月)や大阪市(2022年1月)でも同様の事例が報告されています。滋賀県・東北大学・(一財)日本気象協会による気候変動影響調査では、気温上昇の大きいRCP8.5シナリオにおいてアオコ形成種およびカビ臭原因種の植物プランクトンが年間を通じて増加すると予測されており、大量発生が起こる確率とその月数もともに増加傾向を示しています(出典: 滋賀県・東北大学・日本気象協会「気候変動による琵琶湖の水環境への影響調査」環境省地域適応コンソーシアム事業、近畿地域)。また琵琶湖表層の水温は過去約40年で約1℃上昇しており、北湖では2019年・2020年に観測割上初めて冬季の全層循環が2年連続未完了となるなど、気候変動の影響とみられる変化もすでに確認されています(出典: 滋賀県気候変動適応センター「滋賀県の気候変動影響等とりまとめ」令和3年3月)。琵琶湖を水源とする地域では、大津市を含め今後も同様の事態が発生しうるため、各水道事業者が監視・対応を継続しています。
大津市の水道水はまずい?
検査結果では、大津市の水道水の味・臭気に異常は見つかっていません。
| 検査項目 | 基準 | 結果 | 検査期間 |
|---|---|---|---|
| 味 | 異常でないこと | 異常なし | 2026.6.8 |
| 臭気 | 異常でないこと | 異常なし | 2026.6.8 |
(出典: 大津市水道局「真野浄水場・栓水」)
検査結果に異常がなくても味や臭いが気になる場合に考えられる原因を、別ページ「水道水がまずいと感じたら?考えられる原因」で整理しています。
大津市の水道水のその他の基準項目
その他の基準項目もすべて基準値内です。
pH値の実測値
大津市水道局「真野浄水場・栓水」によると、pH値は7.5で、基準値(5.8以上8.6以下)を満たしています。
pH値の比較(グラフ)
色度の実測値
大津市水道局「真野浄水場・栓水」によると、色度は0.5 度未満で、基準値(5度以下)を満たしています。
色度の比較(グラフ)
濁度の実測値
大津市水道局「真野浄水場・栓水」によると、濁度は0.1 度未満で、基準値(2度以下)を満たしています。
濁度の比較(グラフ)
鉛及びその化合物の実測値
大津市水道局「真野浄水場・栓水」によると、鉛及びその化合物は0.001 mg/L未満で、基準値(0.01mg/L以下)を満たしています。
鉛及びその化合物の比較(グラフ)
ヒ素及びその化合物の実測値
大津市水道局「真野浄水場・栓水」によると、ヒ素及びその化合物は0.001 mg/L未満で、基準値(0.01mg/L以下)を満たしています。
ヒ素及びその化合物の比較(グラフ)
(出典: 大津市水道局「真野浄水場・栓水」)
このページのデータの読み方と出典
本ページの数値の見方と、参照した情報源をまとめます。
出典一覧
- 滋賀県・東北大学・日本気象協会「気候変動による琵琶湖の水環境への影響調査」(環境省地域適応コンソーシアム事業)
- 滋賀県気候変動適応センター「滋賀県の気候変動影響等とりまとめ」(令和3年3月)
- 大津市水道局「真野浄水場・栓水」
- 滋賀県・大津市水道事業者(PFAS検査結果)
- 大津市企業局「水道水の異臭対応について」(2026年8月23日発生、更新日2026年9月3日)



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