福岡市の水道水の硬度・フッ素・トリハロメタン類はどうなっているのか、放射性物質は検出されていないか。福岡市水道局が公表している最新の検査結果と出典を、当サイト「全国水質カルテ」が独自の判定を加えずそのまままとめました(更新年月: 2026年9月、2025年4月・水質基準全項目の検査結果の公表データより作成)。
福岡市の水道水にPFAS(PFOS・PFOA)は含まれている?
福岡市の水道水にPFAS:福岡市の水道水は、これまでの検査ですべて不検出が続いています。
福岡市水道局は、浄水場原水(5地点: 乙金・高宮・多々良・夫婦石・瑞梅寺)及び給水栓水(8地点: 東区志賀島・東区名島・博多区大井・中央区薬院・南区柏原・城南区片江・早良区内野・西区西浦)で、国による基準設定前からPFOS・PFOAの検査を実施しています。国の基準値(PFOS+PFOA合算50 ng/L)との比較で見ていきます。
給水栓水の検査結果(令和7年度、8地点×4回)
| 採水年月 | 対象地点 | PFOS+PFOA合算値 |
|---|---|---|
| 令和7年6月 | 東区志賀島・東区名島・博多区大井・中央区薬院・南区柏原・城南区片江・早良区内野・西区西浦(8地点) | 定量下限値(5 ng/L)未満(全地点) |
| 令和7年9月 | 同上 | 定量下限値(5 ng/L)未満(全地点) |
| 令和7年12月 | 同上 | 定量下限値(5 ng/L)未満(全地点) |
| 令和8年3月 | 同上 | 定量下限値(5 ng/L)未満(全地点) |
福岡市水道局「福岡市の水道水における有機フッ素化合物(PFAS)について」によると、浄水場原水についても同期間すべて不検出を確認しています。
国の基準値(50 ng/L)との比較
給水栓水8地点・原水5地点とも、令和7年度の全4回の検査で国の基準値(PFOS+PFOA合算50 ng/L)を大幅に下回る結果です。
PFOS+PFOA合算値の比較(グラフ)
全国の主要都市のPFAS(PFOS・PFOA)実測値は、全国PFASマップで一覧・比較できます。
福岡市の水道水の硬度はどれくらい?
福岡市の水道水:福岡市の水道水は硬度が比較的低く、硬水による白い沈殿や金属の腐食が少ないのが特徴です。
硬度は水の飲みやすさに関わる項目です。福岡市水道局「水質基準全項目の検査結果(2025年4月)」(9地点)の実測値を確認します。
硬度の実測値(2025年4月)
市内9地点の検査で、硬度(カルシウム・マグネシウム等)は29〜52 mg/L(9地点平均40 mg/L)でした。国の基準値(300 mg/L以下)を大幅に下回り、一般に「軟水」とされる範囲です。
硬度の比較(グラフ)

29〜52 mg/Lは、WHO(世界保健機関)の飲料水水質ガイドラインの分類基準で判断すると軟水に分類されます。
(出典: 神奈川県「軟水・硬水ってなあに?」、原典: WHO飲料水水質ガイドライン)
福岡市の水道水にフッ素は含まれている?
福岡市の水道水にフッ素:福岡市の水道水に含まれるフッ素は、定量下限値を下回るごくわずかな水準です。
フッ素は自然由来で水道水に含まれることがある項目です。国の基準値は0.8 mg/L以下です。
フッ素の実測値(2025年4月)
福岡市水道局「水質基準全項目の検査結果(2025年4月)」(9地点)によると、フッ素は市内9地点すべてで定量下限値(0.08 mg/L)未満で、基準値を大幅に下回っています。
フッ素の比較(グラフ)
福岡市の水道水のトリハロメタン類の検査結果
福岡市の水道水:福岡市の水道水のトリハロメタン類は国の基準を満たしており、適切な水質管理が行われています。
トリハロメタン類は、消毒に使う塩素と水中の有機物が反応して生じる副生成物です。国の基準値(総トリハロメタン)は0.1 mg/L以下です。
総トリハロメタン・クロロホルムの実測値(2025年4月)
| 項目 | 実測値の範囲(9地点) | 国の基準値 |
|---|---|---|
| 総トリハロメタン | 0.009〜0.021 mg/L(平均0.013) | 0.1 mg/L以下 |
| クロロホルム | 0.001〜0.005 mg/L(平均0.004) | 0.06 mg/L以下 |
福岡市水道局「水質基準全項目の検査結果(2025年4月)」(9地点)によると、いずれも国の基準値を下回っています。
総トリハロメタンの比較(グラフ)
福岡市の水道水はまずい?
検査結果では、福岡市の水道水の味・臭気に異常は見つかっていません。
| 検査項目 | 基準 | 結果 | 検査期間 |
|---|---|---|---|
| 味 | 異常でないこと | 異常なし | 令和7年4月(8地点) |
| 臭気 | 異常でないこと | 異常なし | 令和7年4月(8地点) |
(出典: 福岡市水道局「水質基準全項目検査結果(令和7年4月)」)
検査結果に異常がなくても味や臭いが気になる場合に考えられる原因を、別ページ「水道水がまずいと感じたら?考えられる原因」で整理しています。
福岡市の水道水のその他の基準項目
その他の基準項目もすべて基準値内です。
pH値の実測値
福岡市水道局「水質基準全項目検査結果(令和7年4月)」によると、pH値は7.4〜7.6で、基準範囲内(5.8以上8.6以下)です。
pH値の比較(グラフ)
色度の実測値
福岡市水道局「水質基準全項目検査結果(令和7年4月)」によると、色度は1度未満で、基準値(5度以下)を下回っています。
色度の比較(グラフ)
濁度の実測値
福岡市水道局「水質基準全項目検査結果(令和7年4月)」によると、濁度は0.1度未満で、基準値(2度以下)を下回っています。
濁度の比較(グラフ)
鉛及びその化合物の実測値
福岡市水道局「水質基準全項目検査結果(令和7年4月)」によると、鉛は0.001 mg/L未満で、基準値(0.01 mg/L以下)を下回っています。
鉛の比較(グラフ)
ヒ素及びその化合物の実測値
福岡市水道局「水質基準全項目検査結果(令和7年4月)」によると、ヒ素は0.001 mg/L未満で、基準値(0.01 mg/L以下)を下回っています。
ヒ素の比較(グラフ)
(出典: 福岡市水道局「水質基準全項目検査結果(令和7年4月)」)
福岡市の水道水の放射性物質測定結果
東日本大震災以降、水道水中の放射性物質(放射性ヨウ素・放射性セシウム)への関心が高まった時期がありました。福岡市上下水道局は、これらの物質についても継続的にモニタリングを行っています。福岡市の実測値を確認します。
放射性ヨウ素131・放射性セシウム134・137の測定結果
福岡市上下水道局「福岡市水道水放射性物質測定結果」によると、放射性ヨウ素131・放射性セシウム134・放射性セシウム137はいずれも不検出です。
| 項目 | 測定結果 |
|---|---|
| 放射性ヨウ素131 | 不検出 |
| 放射性セシウム134 | 不検出 |
| 放射性セシウム137 | 不検出 |
国の管理目標値との比較
厚生労働省は、水道水中の放射性セシウム(134と137の合計)について、管理目標値10 Bq/kgを設定しています。福岡市の測定結果は不検出が続いており、管理目標値を大幅に下回っています。(福岡市上下水道局「福岡市水道水放射性物質測定結果」)
放射性セシウム(134+137合算)の比較(グラフ)
このページのデータの読み方と出典
本ページの数値の見方と、参照した情報源をまとめます。
出典一覧
- 福岡市水道局「水質基準全項目の検査結果(2025年4月)」(9地点)
- 福岡市上下水道局「福岡市水道水放射性物質測定結果」
- 福岡市水道局「福岡市の水道水における有機フッ素化合物(PFAS)について」
- 福岡市水道局「水質基準全項目検査結果(令和7年4月)」



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